化学グランプリ -High School Chemistry Grand Prix-

1999年・大会概要

一次選考

日時

平成11年7月24日(土)

会場

全国15会場

参加者

316名

問題

問題, 解説,

二次選考

日時

平成11年8月21(土)

会場

私立開成学園

参加者

50名

問題

問題

表彰式

日時

平成11年11月25日(土)

会場

日本化学会 化学会館 7階ホール

全国高校化学グランプリ1999 入賞者一覧

優秀賞

優秀賞
氏名学校名学年
熊谷 淳之

東京学芸大学附属高等学校

3年

佐波 謙吾

筑波大学附属駒場高等学校

3年

寺田 侑祐

大阪星光学院高等学校

3年

平岩 良之

大阪星光学院高等学校

3年

山戸 慎一郎

愛媛県立今治西高等学校

3年

金賞

金賞
氏名学校名学年
西島 喜明

北海道帯広柏葉高等学校

3年

渡辺 真一

宮城県立仙台第三高等学校

3年

松島 進一

栃木県立宇都宮高等学校

3年

丹羽 節

渋谷教育学園幕張高等学校

3年

北隅 優希

国立群馬工業高等専門学校

3年

酒匂 宏樹

東京都立八王子東高等学校

2年

村上 尚加

東邦大学付属東邦高等学校

3年

高島 宏和

栄光学園高等学校

3年

相川 清隆

駒場東邦高等学校

1年

狩野 康人

島根県立松江東高等学校

3年

銀賞

銀賞
氏名学校名学年
福原 知之

古川商業高等学校

3年

久保田 史郎

岩手県立盛岡第一高等学校

3年

牧田 慶子

東京学芸大学附属高等学校

3年

小林 研治

東京学芸大学附属高等学校

3年

剣持 勇一

早稲田高等学校

3年

仁科 有美子

東京都立八王子東高等学校

3年

冨田 環志

筑波大学附属駒場高等学校

3年

米倉 佑貴

東京都立八王子東高等学校

3年

吉野 惇郎

東京都立西高等学校

3年

四之宮 傑

愛媛県立今治西高等学校

3年

小笠原 弘道

愛媛県立松山東高等学校

3年

中塚 丈晴

岡山県立津山高等学校

3年

谷川 眞一

香川県立丸亀高等学校

3年

佐郷 友紀

大分県立大分舞鶴高等学校

3年

佐藤 友宣

熊本県立第二高等学校

3年

銅賞

銅賞
氏名学校名学年
渡部 大輔

宮城県立仙台第二高等学校

3年

金田 健

栃木県立宇都宮高等学校

3年

河村 圭

早稲田高等学校

3年

金重 麻美

東京工業大学工学部附属工業高等学校

3年

河喜多 祥義

東京工業大学工学部附属工業高等学校

3年

五十嵐 健大

清真学園高等学校

3年

相馬 陵史

大阪星光学院高等学校

3年

福居 秀敏

大阪星光学院高等学校

3年

中川 さや子

香川県立高松高等学校

3年

乃口 哲朗

香川県立高松高等学校

3年

北川 雅裕

香川県立三木高等学校

3年

福屋 章悟

愛媛県立今治西高等学校

3年

遠藤 侑介

岡山県立津山高等学校

3年

佐野 良夫

香川県立丸亀高等学校

3年

原田 啓永

岡山県立笠岡高等学校

3年

飯田 将人

岡山県立津山高等学校

3年

岩崎 慶一

嘉穂高等学校

3年

工藤 豊

熊本県立済々黌高等学校

3年

奨励賞

奨励賞
氏名学校名学年
油井 要兵

東京都立小石川高等学校

2年

北中 佑樹

駒場東邦高等学校

1年

全国高校化学グランプリ1999 入賞者の声

全国高校化学グランプリ1999に参加して

東京学芸大学附属高校 熊谷 淳之

化学グランプリに参加し、そして新化学発展協会会長賞をいただけた事をとても嬉しく思っています。

化学グランプリには、学校の先生から聞いて、参加してみようと思いました。去年、うちの学校の先輩がグランプリをとってノートパソコンをもらっていたのを「すごいなあ」と思っていました。僕は今まであまり化学は得意ではなかったし、今年は規模が大きくなるから二次まで残れるかはっきり言って心配でした。

二次試験は難しく、高校範囲を越えた問題もあり、あまり出来なくてちょっとヤバイかなあと思いました。でも無事に二次まで残れたのでほっとするとともに実技は精一杯実力を出し切ってやろうと強気になりもしました。

二次の会場に着いたとき、報道の人がいたりしてちょっと緊張しました。実技は思ったより手こずり、フェーリング液の使い方が分からなかったり、溶液を沸騰させてしまい手にかかったりと大変でした。レポートも終了30分前にようやく書き始めるような具合でした。終わった後はパーティーで好きなだけ飲んで食べてとても楽しかったです。そして結果は上記の賞を得られる事となりました。

化学グランプリを通して印象に残ったのは、日本化学会の人がとても親切で楽しい人ばかりだったということです。それに文字通り全国各地から集まった他の学校の生徒達も皆 初対面でも楽しく食事ができ、また友人ができたことを素晴らしく思います。共に同じ実験の難しさを味わったということは多くの人が感じていると思うし、大学に入っても、多分、社会人になっても心に残っているでしょう。

僕は将来医学関係の仕事に就けたらなあと思っていますが、その時でも化学の知識は必要だし、また学んだことを十分活用していきたいです。それに今はDNAなどの分子レベルの研究が盛んだし、薬だってどんどん複雑化していると、思うので化学はもっと重要になってくると思います。

最後にこの高校化学グランプリのより一層の発展を願っています。特にうちの学校の後輩には頑張って活躍して欲しいです。また、化学グランプリでお世話になったみなさん、そして僕に化学を教えて下さった先生も本当に有難うございました。

全国高校化学グランプリ1999に参加して

筑波大学附属駒場高校 佐波 謙吾

今度は、日本化学会会長賞をいただけることになり大変光栄です。

さて、今回の1次試験終了時には、2次まで行けるか_というほど、結果が心配でした。というのも、一緒にいた友達があまりにもできが良かったからです。(笑)という事で、2次試験参加通知をいただいたときには、本当に嬉しかったです。

グランプリには、去年も参加しており、今年は参加人数が増えたことを受け、激戦を覚悟していましたが、去年の経験が生きたのか、周りに友達がいたせいもあり、一次では落ち着いて受験する事ができました。しかし、帰宅途中に重大なミスに気付き、発表まで不安な日々を過ごしました。2次試験でも、去年の傾向から、友達となんとなく予想してきましたが、問題は全く予想に反したもので、問題の内容も去年より難しく、頭を使う問題になっていたので苦労しました。しかし、実験を考えるという事には日ごろから慣れていたので、他の人よりは冷静に対応できたのではないかと思います。

さて、将来の事はまだあまり真剣には考えてはいませんが、今は生化学の関係に興味があるので、薬学関係に進みたいと思っています。後輩の方へという事ですが、自分が興味を持ったものに積極的に取り組むことが大切だと思います。友達などを誘っていろいろやってみると、さらに自分の可能性(?)が広がってくるのではないかと思います。

最後になりますが、この場を借りて学校でお世話になった先生方、そして友人にお礼を申し上げます。どうもありがとうございました。

全国高校化学グンランプリ1999に参加して

大阪星光学院高校 3年 寺田 侑祐

僕は、今回この「全国高校化学グランプリ」の存在を、学校の先生から教えてもらいました。「寺田、パソコンをゲットするチャンスだぞ」という先生の言葉に押されて、参加を決めました。しかし、その時は、別に「パソコンをゲットしてやるぞ!」といった強い気持ちで応募したのではなく、ただ、無料で一次試験の問題を解くことができるというだけでも、参加する価値があるのではないかと考えていたのです。それに、先生に、「高3の夏休みは色々と忙しいだろうが、もし一次試験に合格して、東京で化学実験ができることになったら、その体験はきっとためになるだろう」と言われ、将来化学系の学科への進学を視野に入れている僕としては、「もしかしたら、このグランプリに参加したことが、将来の進路決定に重大な影響を与えてくれるかもしれない」と期待もしていたのでした。

一次試験は、長大な文章を読解せねばならなかったりしましたが、計算に電卓が使用できたこともあって、2時間半、化学的思考に集中することができました。分子の形状決定に関する問題が、なかなかの良問だと感じました。僕は、その問題を含め、大問4問をほぼ完答することができ、まずまずの感触を得ました。結果的には、この一次試験での好成績が、二次試験の点数をカバーすることになったのです。

インターネットで公開されている一次試験の合格状況を見て、我々の高校が、大阪地区の一次試験合格者の全員を占めていること、全国の高校で最多の合格者を出したことを知り、驚きました。僕は、二次試験直前、同じ学校の他の合格者たちとともに、学校で化学実験の練習をすることになり、2日間でのべ9時間、先生の指導のもと、実に様々な実験をやりました。先生の「お前たちの実験の腕は十分全国に通用するレベルだから、自信を持って東京に行ってこい」という言葉で不安感を取り除き、二次試験に臨むことになったのです。

二次試験は、開成学園の実験室で行われました。マスコミ関係者が写真撮影をする中、白衣に実験用ゴーグルという重装備で、2時間にわたり黙々と実験をするというものであったため、かなり緊張しました。試験終了後の親睦会は、その緊張感を解きほぐすだけではなく、大勢の有名な先生方と垣根なく話ができるという、またとない機会でもありました。ただ、その親睦会の最中に、突然僕がみんなの前で、受験者代表として、マイクで話をしなければならなくなった時は、試験以上に緊張し、疲れました。

大阪に帰ってからは、二次試験の実験が一部失敗していたこともあって、優秀賞を受賞できるかどうかは五分五分だなと思い、結果の通知をドキドキしながら待ちわびていました。その結果は、一次試験の高得点のおかげで、二次試験の失点はカバーされ、優秀賞を受賞できたというものでした。受賞を知って、僕はこの上もなく喜びました。このような嬉しさは、おそらく、もう大学合格まではやって来ないことでしょう。

後輩の皆さんには次のメッセージを送りたいと思います。化学グランプリは、参加するだけでも十分価値がある。その価値というのは、高校生活において、あるいは、少し大げさに言えば、人生において、貴重な体験の一つになりうるということです。一次試験、二次試験、親睦会、どれ一つとっても、時間の無駄にはならないと思います。現に、僕にとって、この夏の化学グランプリの思い出は、決して忘れることのできない非常に大切な思い出となりました。皆さんも、来年度、再来年度の「化学グランプリ」に参加して、化学を楽しんできてください。そのことが、全国の高校生の化学に対する意識を高め、ひいては日本の国際化学オリンピック参加となることを、心から願って止みません。

一枚のポスター~その奥に広がる可能性~

大阪星光学院高校 平岩 良之

この度「高校化学グランプリ」に参加し、おおげさな言い方になるのかもしれないが受験を越えることってどういうことなのかが分かるような気がした。

今回この企画に参加するきっかけとなったのは学校に張られていた一枚のポスターだった。それを見たとき、最初の気持ちは心の中で「受験化学がちょっと得意だから_」というなんとも浅はかなものでこの企画の趣旨など全く知らずに、友人に「一緒に申し込んどいてや!(やっぱり大阪弁)」と頼んだ。そんな軽いノリが変わったのが一次試験が始まった2分後。問題を読むと何やら今まで聞いたこともないような一見するとチンプンカンプンなことが用紙一杯に書かれている。頭の中で受験化学に育まれた僕の知識がもろくも崩れていく、しかし次の瞬間、「あれ?ここに書いてあることって受験なんかよりずっとおもしろくてよっぽど本質的なことなんちゃうか?」という気持ちが心中で生れたときにはもう問題の内容に興味すら覚え、しっかりと“もうひとつの化学”の虜となり夢中で問題文を読んでいた。そして、試験の終了。終わったときの感想は、何かはっきりと言い表せないけど、とにかくおもしろい。こういう勉強もあんねや!よくよく考えてみると受験なんていう物差しを取り払ってしまうとこれが化学であり、これが勉強というものなのだという気分になってきた。一旦そういった気持ちになってしまうと二次試験が待ち遠しくてならない。結局二次試験では一次以上に学問を、化学を、楽しむことができすばらしい思い出となった。

「日本の高校生なんだから「受験」が頭から離れないのは仕方がないこと。けど、それとは別の見方で勉強をとらえることも可能なのでは?それこそ本当の勉強であり、そういう興味や好奇心ってすごく大切なもの。」

というメッセージをこの夏に化学グランプリから受け取ったと思う。(おおげさだが)あの一枚のポスターの奥にはこんな別の世界が広がっていたんだという気になった。 この夏、受験生という立場にありながらこんなもうひとつの受験とはまた違った“勉強”ができてすごくよかった。 最後になりましたがこの度このような素晴らしい機会を設けてくださり、僕たち高校生に貴重な体験の場を提供してくださった日本化学会並びにこの企画を支えていただいた多くの方々にこの場を借りて厚くお礼申し上げたいと思います。

全国高校化学グランプリ1999に参加して

今治西高校 山戸 慎一郎

はっきり言って僕は県立の高校で入賞できるとは思っていなかった。そうは言っても、今回出場してなかった偉い人も大勢いると思うけど、とにかく入賞できて嬉しい。

これから出場しようと思っている人へ、グランプリの内容は、過去問を見て知らないことばかりだと思うだろうけど、知識を問うものでなく応用力を問うものであるから特別な勉強は必要ない。それに問題はどれも興味深いものであるから、化学を楽しみに行く程度の気持ちで参加するのがいいと思う。迷っている人も思い切って参加するのがいいと思う。

迷っている人も思い切って参加するのがいいと思う。あと、とても個人的な意見だけれども、理学部志望者が少な過ぎると思う。それはすぐに役に立つ物を作るのもいいと思うけれど、基礎的なものの研究による新たな発見は他の全ての基礎をつくる素晴らしいものである。もっと多くの人が基礎研究の楽しさを知ってくれると僕は嬉しい。まあ、化学グランプリの内容も結構理学的だと思うので、そのことも考えながら参加してみて欲しい。

最後に、化学グランプリに出場する皆の検討を祈る。

主催:
「夢・化学-21」委員会, 公益社団法人日本化学会
共催:
独立行政法人科学技術振興機構, 高等学校文化連盟全国自然科学専門部, 名古屋大学(※二次選考)
後援:
文部科学省, 経済産業省